かつて二世帯住宅として賑やかだった住まい。時間の経過とともに家族形態が変わり、部屋の使い方や生活スタイルも変化して今の家族には合わなくなっていました。そこで人が住まいに合わせた使い方をするのではなく、住まいが人の使い方に合わせられるようリフォームしました。
今までは1階と2階の両方での生活をしていましたが、1階だけで生活が完結するよう動線を工夫。仏間として利用していた二間続きの和室をご夫婦それぞれの個室として新たに設け、親世帯が大事にされていた欄間は住まいの歴史が残していけるようにと別の形で利用することにしました。
また、お仏壇は家族がいつでも手を合わせられるようにとリビングの壁面収納の一角に移動。奥様の配慮がみられます。1階のみで生活するスタイルにシフトしたため収納も見直し、衣類やアウトドアグッズ、ストック品や掃除道具などすべて1階にまとめられるよう収納スペースを増やしました。
リビングやダイニングも壁面収納やカップボードの設置により統一感のあるすっきりとした印象になりました。